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こんばんは。
*花瓶の村の家族の小話(5)はつづきから。
*お返事少々お待ちください。記事のほうへお返し致します!

今日はめっちゃ休もうと思ってたら明日楽器のことで、ごにょごにょ、
ちょっと今日1時間くらい吹きに行こうかな今からでも…!(´Д`;)



ここ数日来てくださった方、ありがとうございました!
拍手も頂きましてありがとうございますヽ(´∀`*)ノ
また遊びに来てくださいね~!





◆1790年代~1800年頃 花瓶の村の家族の小話(5)


 アリアはあるとき回復術士である父と仕事先で会った。
 一人での旅医者を始めて数年。


「父さん。医者も回復術士も同じだった。…命を離さないことはできないし、寂しいのも治せない」

 アリアの母親はヒューマン族で、父親はエルフ族だ。皆、魔法を扱う。父親に至っては一流の回復術士だ。

 アリアは両親と、数年間は学校で学び、そして旅医者に同伴し学んだ。
 回復魔法は、体力を消費するという欠点がある。それに、誰も彼も使えるものではない。

 隣の誰かを助けることは自分ひとりで出来るかもしれないが、誰かの隣にいるだれかの大切な人を助けるには、その場しのぎに助けてあげるのではなく、その人に方法を知ってもらわなければならない。
 
 だからアリアは、旅医者を志した。

 一言に旅医者といっても、いろいろある。冒険者といっても剣士や魔法使いや、フリーの人や同盟所属者や、違いがあるように、旅医者も色々だ。
 アリアは回復術士と自称してもいいくらいに魔法ができるが、飽くまで旅医者とだけ言った。
 アリアや、アリアの両親のように魔法が扱える人はあまりいない。日常で使ういくつかの定形魔法だけ取得しているのが普通だ。だから、怪我や病気をしたときに魔法に頼りっぱなしにはなれない。
 結局、多くの人を救うのは、偉大な魔法使いではなく、知識や理解のある本人や隣人だ。
 アリアはそう考えていた。
 だから回復術士ではなく、知識を与える旅医者なのだ。魔法には、本当に必要なときにしか頼らない。

「だけど、私に出来ないってことが見えただけでもない」

 私は、とアリアはなんでもないふうに父親に言う。

「出会った人たちからいろんなことを学んだし、悲しいことも、笑顔も、罵りも、涙も、感謝も、励ましも、…なんていうんだろ。私に、なっていくの。それを、私は、私の信じる方法で、旅医者として、これからも助けていけたらいいなと思った」

 それで、とアリアは続けた。

「今日、一緒に帰ろ」

 父親は頷いた。

「一緒に帰ろう」



真名はハリエット。普段はアリア。アリアの由来は、リオナの母親の真名。ただしこの由来をリオナが明かしているかどうかは不明。

なーんか、旅医者の理由についての件がダブったからうまく加筆修正したいなー…。ダブったのは、以前書いてあったやつと、今日あらたに書いたやつとをかなり単純に合体させたためです。

セルヴァの口調は、アリアの前では若干変わるかもな、と、思いました。「そうだね」→「そうだな」とか…いや、違うか。(どっちだよ)

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