忍者ブログ
拍手のお返事もこちら(カテゴリー:お返事)。創作関連を見たい場合はカテゴリーを選択して頂くと見やすいと思います。 「原作無関係二次創作」「小話(暫定)」については固定記事(緑文字で書いてある一番上の記事)をご参照ください。
[920]  [919]  [918]  [917]  [916]  [915]  [914]  [912]  [913]  [911]  [910
こんばんは。

夜勤明け、めっちゃ寝てしまうようになりました…どうしたことだ…。
味噌汁とゆで卵が美味しかった…(夜勤でご飯交換的なことがあるのですがそれで頂いたやつを、起きてから食べた美味しかった…)



書けちゃった~(二次創作)ので、載せておきます。

一気に書くことの大切さをちょっと感じました(なんだそれ)。



ここ数日来てくださった方、ありがとうございました!
またぼちぼち遊びに来てくださいねえ(´・ω・`)


*続きから、刀剣乱舞二次創作。
基本的注意事項はもう…一番↑の固定記事を読んでやって下さい←
今回は個別注意もあるのでそれは書いておきます。


◆鮮やかに開く前の

◆はじめに(いつもと違うので書かせて頂きます。約200字+目次)◆
 ※回想『九曜と竹雀のえにし』全部を踏まえています。一部バレがあります。また、一部、代さん本丸Ver.への改変及び勝手な状況解釈等があります。ご注意を。
 ※ 刀 ス テ 未 視 聴 で す (超観たい)。いつか刀ステ視聴出来たらその後、大きな加筆修正がありえます。

・今回は章に分かれています(そのほうが読みやすそうだったので)。とはいえ、繋がっています。章ごとでも読むことは可能です(たぶん)が、本来は一本で書いていたものなので、通して読んで頂いたほうが良いです。

・目次と登場刀剣男士
1. 終わりの響き(約2300字)
登場:太鼓鐘・大倶利伽羅・燭台切・小夜 + 歌仙・一瞬の長谷部 + 極少、堀川・鶴丸
 注意:微妙に審神者描写あり。刀剣破壊表現あり。回想台詞バレ、台詞改変あり。

2.変わらなかったこと(約2400字)
 登場:同田貫・歌仙・燭台切・ + 極少、五虎退・前田
 備考:回想バレほぼなし。

3. 夏の空のような(約1000字)
 登場:歌仙・同田貫
 備考:回想バレなし。

4.鮮やかに開く前の(約1500字)
 登場:歌仙・大倶利伽羅 + 同田貫・小夜・鶴丸 + 極少、燭台切・太鼓鐘
 備考:回想バレあり、回想台詞ショートカットあり、回想状況(代さんver.解釈)あり。修行台詞バレあり。
______________

1.終わりの響き

 太鼓鐘貞宗が折れた。
 そういう戦場だから、最近やっと6つ手に入れた御守りを、6振とも所持して出陣している。だから、大丈夫だ。

 敵の本陣を目の前にして、太鼓鐘貞宗は立ってはいるがどう控えめに見ても重症だった。次に攻撃を受ければ、間違いなく折れる。
「ここまできて、退けるかよ…!」
 歌仙兼定が撤退と口にする前に、太鼓鐘貞宗が笑った。衣装は既にぼろぼろで、白に滲む赤色が目立つ。
何度か途中で撤退しての、今回だ。撤退の理由は誰も口にしないが、どうしても体力の低い短刀が攻撃を受けてしまうとそれが理由になってしまう。
「今度こそぶっ潰すんだろ…同田貫が帰ってくる前にやってやろうぜ…! 大丈夫だって、主から御守りもらってるんだ。歴史を守るために使わないでどうするんだよ!」
 撤退の言葉を、歌仙兼定は飲み込んだ。
 戦闘中でなければ、主が刀剣男士を強制的に撤退させることも出来なくはない。それが無い。進んでも構わない、ということだ。確かに、そうでもしなければこの時代の歴史改変を阻止できないと、薄々感じていた。御守りを全員にもたせたのも、もう後がないからだろう。
 被害を見る。中傷、軽傷、中傷、軽傷、重症。刀装はどうか。燭台切光忠はほぼ無傷。鶴丸国永は傷を負っているが刀装はまだ壊れていない。危ないのは小夜左文字と太鼓鐘貞宗、次いで中傷の歌仙兼定自身と、軽傷の堀川国広。部隊の誰の目も、まだまだ死んじゃいない。客観的に見て――勝てる。
「太鼓鐘」
「おう!」
 気合の入った返事をされて、歌仙兼定の声も熱を帯びる。
「行くぞ」
 にっ、と笑う太鼓鐘貞宗。
「おう!」


 御守りがあるから大丈夫だと分かっていても、これは戦なのだと覚悟をしていても、その金属音は衝撃的な響きだった。


 太刀2振以外は重症で帰還した。だが勝ちは勝ちだ。
審神者は札を手に手入れ部屋へ全員ぶち込んで、太鼓鐘貞宗から順に手入れを施した。
 傷は負ったが皆達成感に満ちていた。これでこそ刀だ。
「歌仙。サンキュー! あそこで退いたら格好がつかねえところだったぜ!」
 手入れをされて体・刀身は回復したとはいえ、空元気かも知れない――一度、折れたのだ。それでも太鼓鐘貞宗は、手入れ中の歌仙兼定に笑いかけた。
「こちらこそ、太鼓鐘」
 視線だけ向けて、歌仙兼定もうっすら微笑む。
「僕じゃない。君の英断だった。君が皆を勝利へ導いた。ありがとう」
 驚いたように目を開いてから、太鼓鐘貞宗は、へへっ、と笑って手を頭の後ろで組んだ。
 
 手入れ部屋の外、少し離れたところで、大倶利伽羅が壁に背をもたせて立っていた。
「…伽羅ちゃん」
 太鼓鐘貞宗は、一時真顔だった自らの表情を、歩み寄る過程で笑顔に変化させた。
「わり、心配させたな」
 大倶利伽羅は視線だけ向けて、その低い声で問いかける。
「…もういいのか」
「ん? ああ、主にしっかり手入れしてもらって、元通りだぜ!」
「そうか。…光忠は」
「みっちゃんは軽傷だから後回し。でも主が、待ってろって、解放してくれないんだ」
「そうか。…」
 なんとなく大倶利伽羅が不機嫌なように感じた。
 そうだ、今回の部隊長も歌仙兼定だった。
「俺が、撤退しないで進もうって言ったんだ。あそこで退いたら俺じゃねえ。格好がつかねえ。歴史を守るために顕現したんだ、勝つしかないんだって…」
 けど、と太鼓鐘貞宗は大倶利伽羅を真っ直ぐ見上げた。
「俺はもう二度と折れねえし負けねえ。絶対に」
 無茶な進軍ではあった。敵が非常に強い戦場でもあった。だが、そんなことはどうでもいい。折れた、つまり負けたし、撤退も何度もした。
「…ああ」
 大倶利伽羅は短く返事をして、壁から背中を離す。不機嫌は、治っただろうか。太鼓鐘貞宗が見上げていると、大倶利伽羅の手が、ぽん、と一度だけ、頭に触れた。
「おっ」
 すぐにそれは終わる。
「光忠が、昨日、プリンを作って冷やしていた」
「お! いいねえ! ひとつふたつ減っててもバレねえよな。みっちゃん、いっぱい作るもんな!」
「バレるだろう」
 言いながらも厨房に足を進める大倶利伽羅。
「バレても問題ないだろう、どうせお前の分もある」
「伽羅ちゃんのもな!」
 あ、そうだ、と太鼓鐘貞宗が思いつく。作っておいたプリンが全部、プリンアラモードになってたら面白いな、と。材料があるのか、と大倶利伽羅。
 楽しいサプライズの算段をしながら、打刀と短刀が行く。



 流石に刀装や資源の問題もあり、翌日は内番と連帯戦のみ行って過ごした。
 休めと言われたので”仕事”はせずに、朝からこっそり食材探しに出ていた燭台切光忠、太鼓鐘貞宗、小夜左文字は、作戦を開始した。最初の出陣でこじれたままの、歌仙兼定と大倶利伽羅をどうにかするための作戦だ。
 お前たち休めと主命を賜っただろう、とうるさい長谷部を「心の休息をしてるんだよ」「イライラするときはこれでも飲んで」とミルクコーヒーを渡して短刀たちに連行させた。
 当番表を仕組んで、同田貫正国と鶴丸国永に協力をお願いして、歌仙兼定と大倶利伽羅は厨房に来ることはない。
「鯛の刺身と、粗で味噌汁、粗でとった出汁と塩で粥を作ると。歌仙くん、薄味好きだからねえ」
 燭台切光忠の言葉に、小夜左文字は頷く。
「はい。洋風の味付けとか、すぐ文句言ってました。今は、みんなの色んな好みに合うように、うすたあそおす とかも使うみたいですけど…」
 弾む会話。手際よく調理していく燭台切光忠を、小夜左文字と太鼓鐘貞宗が手伝う。
「よし、出来た」
 満足気に頷く燭台切光忠。太鼓鐘貞宗と小夜左文字は目を輝かせた。
「さっすがみっちゃんと俺たち!」
「…綺麗です…」
「味のほうも、最高に良いはずだよ。さて、あとは…」
 同田貫正国は歌仙兼定を、鶴丸国永は大倶利伽羅を、食堂ではなく広間に連れてくる、予定だ。

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
MAIL
URL
コメント
PASS   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
風枝 在葉(かざえだ さいは)
趣味:
 ゲーム(RPGが主)フルートと戯れる
自己紹介:
(ホームページの)誕生日は、
3月31日です。
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
P R
material by:=ポカポカ色=
忍者ブログ [PR]