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こんばんは。

まだまだ湧き出る刀剣乱舞の二次創作…すみません、しばしお付き合いまたはスルーをお願いいたします。超楽しいです。超楽しいです。

明日のお仕事、ちょっとしたイベがあるから準備があるのですが、その準備に1時間みてます。もう取り掛からねば!



とかって二次創作やってたら、文章書くスイッチが入り始めたのか、REAⅡの妄想も少しずつ進む不思議です。



今日も来てくださった方、ありがとうございました!
また遊びに来てくださいねえヽ(´∀`*)ノ



以下、刀剣乱舞二次創作です。

自本丸設定。譲れないキャラ像がある方は読まないでください。

長くなりました。(約4500字)
よって2分割します、完全に続き物です。

歓迎会やってなかったと気がついた歌仙さんが洋菓子に手を出したり感謝を伝えたり頑張ったり愛されてたりする話。最終的に同田貫がかっこいい。※飽くまで個人の感想です。

我が本丸の初期9振は、
歌仙、前田、五虎退、同田貫、薬研、秋田、小夜、乱、堀川でした。

◆洋菓子の始まり(歌仙・同田貫・乱・堀川 +上記以外の初期9振)

 プレーン、スクエア、うずまき、ハート、マーブル。ココア生地とプレーン生地を合わせて模様を出す、なんの変哲もないが見た目に楽しいアイスボックスクッキーだ。
 新しく本丸へやってきた乱藤四郎と、堀川国広が、皆を集めた。麗らかな午後、丸く平たい籐のかごふたつに、可愛らしいレース柄の紙が敷かれ、綺麗にクッキーが収まっていた。
「これは…風流だね」
 歌仙兼定は思わず呟く。
 短刀たちは大きなローテーブルに駆け寄ってわいわいと籐のかごを覗き込んだ。
 乱藤四郎は誇らしそうに笑った。
「主さんに教わって、堀川と一緒に作ってみたんだ! アイスボックスクッキーだよ! 可愛いでしょ?」
「あいす…? なんだかわかんねえけど、うまそうだな。やるじゃねえか」
 同田貫正国はどっかと座り、クッキーに手を伸ばす。その手をピシャリと乱がはたいた。
「って」
「ちょっと待って! 皆座ってから!」
「あぁ? ったく」
 言いながら同田貫正国はおとなしく手を引っ込めた。
 9つ目の湯呑にお茶を注ぎ終えた堀川国広は穏やかに微笑む。
「僕たち、新しくこの本丸に来てからお世話になってばかりなので…日頃の感謝と、これからもよろしくお願いしますって意味を込めました。ささやかですが、召し上がってください!」
 短刀たちの歓声の中、立ち尽くしたままだった歌仙兼定に、堀川国広が声をかけた。
「歌仙さん? どうぞ、座ってください」
「あ、ああ。…ありがとう」



「主。クッキーは食べたかい? ああ、乱と堀川が作った…。
 僕らは、日々、時間遡行軍との戦いやこの本丸の運営に必死で、新しく来た刀剣たちに声はかけるも、改まって歓迎の場を設けることはなかった。
 でも乱と堀川が…あんなふうに、気持ちを込めてもてなしてくれて、僕はとても嬉しかった。人の身を得たばかりで大変だろうに…。
 主、お願いがあるんだ」



 朝食の支度をするにしても早い時間だった。
 同田貫正国は、普段とは違う匂いに気が付く。不思議に思いながら厨へ行くと、歌仙兼定がなにやら難しい顔で、両手で円錐形の袋を持って、鉄板に向かっていた。鉄板は、オーブングリルのものだ。うす茶色の紙が敷かれていて、歌仙兼定はどうやら、円錐の袋を用いてそこに何かを絞り出しているようだ。
「何やってんだ?」
 作業に集中していた歌仙兼定は、本当に驚いたときの独特の飛び上がり方をしてぱっと顔を上げた。
「はあ…同田貫か…どうしたんだい?」
「いや、俺が聞いてんだけど。朝飯の準備、手伝えって言ったのはおまえだろ」
「えっ! もうそんな時間かい? しまった。すまないが少し待ってくれ」
 慌てて器具や円錐の袋を隅へ追いやったり冷蔵庫に片付けたり。同田貫正国は料理当番用のエプロンをつけながら、そんな歌仙兼定にたずねた。
「甘い匂いがするな。この間、乱と堀川が作ってた甘味か?」
「ああ、クッキーだ。少し種類が違うそうなんだが、主に教わってね。その…歓迎会を、やってこなかっただろう? 今更だけれど僕も心を込めて、よく来てくれた、これからよろしくと、伝えたくてね…」
「ふうん」
「…だけど」
 歌仙兼定が少し困った顔で、円錐形の袋を持った手を止めた。
「この絞り袋で、クッキー生地を絞って、美しい形にするんだが、これが、なかなか難しくてね…」
 何気なく見ていた鉄板の上には、リング状になりそこねた歪なものがあった。リング状を目指した物だと分かったのは、何個目か以降のそれが、とりあえずはリング状になっていたからだ。
 ナッツ類やチョコも用意してある。これから色々と飾る予定だったのだろう。
「同田貫、ちょっとやってみてくれないかい?」
 歌仙兼定がとんでもないことを言って円錐の袋を差し出してきた。同田貫正国は顔をしかめる。
「はあ? あんたに難しい料理が、俺に出来るわけねえだろ?」
「君はなんだかんだ器用で丁寧だ。僕よりこういうことに向いているかもしれない」
「いやどう考えても」
「頼むよ、同田貫」
 同田貫正国は、少し宙を仰いでため息をついた。
「どうなっても知らねえぞ」
「ありがとう!」
 円錐の袋の、上のほうを握る。じんわりと力を込める。その二点だけ教わって、とりあえずやってみることとなった。
 歌仙兼定が見守る中、同田貫正国は力を込めた。
 そして円錐の底辺部分――つまりクリップで留めてあった部分が、見事に弾けて生地が飛び散った。
「わっ」
「だっ、だから言ったじゃねーか! わりぃ、歌仙」
 謝った同田貫正国に、歌仙兼定は笑った。
「いいや、こちらこそ押し付けてお願いしてすまなかった。やってみてくれてありがとう。やはり、難しいから、他の物を考えるよ」
「それがよさそうだな。で、今日の朝飯は何作るんだ?」
「今日は――…」


(場面は区切れますが、つづきます。)

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