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ふたつめ。

やってしまいました。後悔はしてない。
刀剣乱舞、二次創作。

素晴らしい二次創作が世に溢れまくっていますし、それで満足できるような気がした時期もありましたが、

あれだけ二次創作欲を刺激するゲームで、私が二次創作をしないなんて、やっぱ無理だったよね。

自分のサイト内でやってることやから注意書き最小限でいいかな…?
一言で全てまとまるんですが。自本丸設定ですので。譲れないキャラ像がある方は読まないでくださいね。一発書きです。ノリが全てです。想像力で補ってください(おい)。
日常です。
刀剣の歴史だとか背景は、動画や皆様の二次作品で見かけたことしか分かりません。

ということで続きから。

我が本丸は最初の5振りが、歌仙兼定、前田藤四郎、五虎退、同田貫正国、薬研藤四郎でした。

◆同田貫正国と料理1
(歌仙・同田貫・前田 +五虎退・薬研)


「同田貫、醤油取ってくれるかい」
「おう。…っと?」
「そこの棚ですよ、同田貫さん」
 食器を出していた前田藤四郎が示す。彼の身長では醤油も食器も取るのが少々難儀なようだ。
「ほらよ」
「ありがとう」
 歌仙兼定の笑顔を、おう、と素っ気なく受け取って、同田貫正国は再度棚へ向かった。
「あとはどれを出すんだ? これか?」
 手を伸ばそうとしていた前田藤四郎を先回りして、同田貫正国は5つ、同じくらいの大きさの器を取り出した。
「あっ。そうです。ありがとうございます!」
 おう、とまた素っ気ない。
 歌仙兼定は味見のための小皿を片手に、ふと微笑んだ。
「同田貫、味見を頼めるかい」
「味見ぃ? 俺は味の善し悪しなんか分かんねえぞ」
「いいから。美味いか不味いか、濃いか薄いか、そんなものでいい。頼むよ」
 しぶしぶ同田貫正国は小皿を受け取り、口をつけた。
「うめえ…けど、辛え」
「ははは。煮物の汁だからね。白飯に合うかな?」
 白飯に合うかどうか。まだよく分からないが言われてみれば合う気がした。
「ああ…いいんじゃねえの」
「じゃ、これで完成だ。前田、五虎退と薬研に声をかけてきてくれるかい。盛り付けは僕たちでやるから」
「分かりました。ふふ、今日も美味しそうです」
 前田藤四郎を見送りながら、同田貫正国は歌仙兼定が差し出した菜箸をじとっと見た。
「盛り付けよう」
 自らも菜箸を持って、歌仙はいい笑顔だ。
「あのさぁ…俺こういうのは…」
「大丈夫、君なら出来るよ。僕もいるしね」
 またもしぶしぶ、菜箸を受け取る。まだ5振りしかいないこの本丸、やれることはやるべきだろう。やれるのかは、甚だ謎だが。
「どうなっても知らねえぞ…」
「大丈夫大丈夫」
 結局、ふたつみっつコツを教わり、ふたりで煮物を盛り付け、白飯を装い、味噌汁を注いだ。
「青ネギをひとつまみずつ、散らしておいてくれ」
「分かった」
「ありがとう」
 歌仙兼定は同田貫正国に背を向けて、いい匂いのしている調理場へ向かった。
「うん、この香り…」
 満足気に呟いて、歌仙兼定は焼きあがった魚を皿に乗せていく。
「魚は、頭がこっち向きだ」
 独り言ともとれる歌仙兼定の言葉に、ふうん、とだけ、同田貫正国。
 歌仙兼定は少し意外そうに目を上げたが、すぐに魚の盛りつけに戻った。
「…どうでもいいと、言われるかと思っていた」
「まあ、正直どうでもいいけどさ」
 歌仙兼定の口の端が、極々僅かながら下がる。同田貫正国は、見つけようとしなくても、目ざとくそれを見つけてしまう。
「料理のことはあんたに頼るしかないからな。食えればどうでもいいと思ってたけど、美味いに越したことねえし。あんたが言うなら、そのほうがいいんだろ」
 普段通り素っ気ない言い方だったが、歌仙兼定は目を丸くして同田貫正国を見た。しばし、笑みを抑えながら口ごもる。
「まあ…料理や…目利きなら、任せてくれ」
 盛りつけが済んで、歌仙兼定はふわりと微笑んだ。
「君が来てくれてよかったよ、同田貫」
「あぁ? なんだ、今更」
 唐突な言葉に同田貫正国は少しぎょっとする。歌仙兼定はまだ何か言おうとしたが、そのとき厨の入口が賑やかになった。
「わあ、いい匂い」
「おお、今日もうまそうだな。俺もいい本丸に来たもんだ」
 五虎退は目を輝かせ、一番最近顕現した薬研藤四郎がしみじみと言う。
「ふふ。僕がいるからには、粗末なものは食べさせないからね!さあ、各自お盆を持って」
 主が用意してくれた大きめのこたつを囲んで食べるのだ。これから刀剣が増えてきたら、こたつを囲んで全員で食べることは出来なくなるだろう。嬉しくもあり、少々寂しくもあり。しかし今日はまだ、5振りでこたつを囲むのだ。





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