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17日の日付ですが…
16日です、ほぼ…。

楽しか…った…zzz



あ。あのう。
拍手、ありがとうございます。驚きの速さでした。鶴丸ですか? 長谷部ですか?
完全なる自己供給でしたが…需要が…ありました…?



続きから、まだまだ同田貫します。
ちなみに公式(ゲーム、アニメ花丸、活撃)には同田貫が料理できるとかそういう設定は多分ないです。できないという描写も見たことありませんけどね。

刀剣乱舞二次創作です。
自本丸設定です。譲れないキャラ像がある方は読まないでください。
日常。一発書きです。


我が本丸の最初の7振です。
日曜大工知識ゼロの力任せたちにやらせるとこうなるという話。

◆台を作りたかった
(同田貫・歌仙 +薬研 +前田・五虎退・小夜・秋田)


 同田貫正国は木片の前で立ち尽くしていた。その手には金槌。
「おや、同田貫。何をしているんだい? …それは?」
 洗濯を干してきたところだろう。通りかかった歌仙兼定が、恐らくは金槌によって打ち砕かれ木片と化したものと、同田貫とを見比べた。
「あぁ。踏み台を、作ろうと思ったんだけどよ…どうしても木材が割れるんだよな」
 歌仙兼定は目を丸くした。
「君にも不得手があるんだなあ」
「っせーな。おまえがやってみろよ」
「ああ、いや、すまない。うん、やってみるよ」
 釘と金槌を受け取って――雅ではないが仕方ない――、同田貫正国は木材を支え、歌仙は釘をあてがい狙いを定める。
「おい、主が、最初は釘が安定するまで小刻みにこんこんする、って言ってたぜ」
「ああ、なるほど。たしかに、このままでは不安定でやりにくいね」
 歌仙兼定は金槌を振り下ろそうとするのをやめて、小刻みに釘をこんこんと叩いて木材に少しずつ刺していった。
「安定してきたな」
 同田貫正国が言うと、
「そうだね、もういいか」
 と、歌仙兼定。
「ふんっ」
 振り下ろされた金槌の衝撃は釘へ、木材へ、伝わって、響く粉砕の音。そしてそこには無残に割れた木片が残された。
「あっ」
「ほらな! 割れるだろ?」
「本当だ。強すぎたか…」
「おふたりさん、何やってるんだ…?」
 少々呆れたような声がかかる。この本丸の短刀たち。薬研藤四郎と、前田藤四郎、五虎退、小夜左文字、それに一番最近顕現した秋田藤四郎だ。
 苦笑しながら歌仙は答える。
「いや、同田貫が踏み台を作ろうとしてくれていたんだが、どうしても木材が割れてしまってね。恥ずかしながら、うまくいかないんだ」
 踏み台? と前田藤四郎。
「あ…もしかして、僕たちのため、ですか…?」
「あー、まあな。これから刀剣は増えていくだろうから、棚を小さくするわけにはいかねえだろうし。踏み台があったほうがいいと思ってよ」
 短刀たちの目が輝いた。
「ありがとうございます! 僕も手伝います!」
「ぼ、僕も! お手伝いさせてください」
「僕も! 踏み台作り、楽しみだなあ」
「俺っちも手伝うぜ? これ以上木片が増えないようにな」
「僕も。之定は、力任せなところあるから…僕たちにもやらせてよ」
 前田藤四郎、五虎退、秋田藤四郎、薬研藤四郎、小夜左文字が口々に言った。
 小夜左文字は、歌仙兼定のことを之定、と呼んでいる。昔、一緒に居たことがある刀剣同士だった。
 力任せと言われて歌仙兼定は苦笑する。
「手厳しいなあ、お小夜は」
「わりぃな。助かるぜ。薬研、言ったからには木片増やすなよ」
「任せとけ」
 この本丸はわりと、力で解決しようとする刀が多い。歌仙兼定は物腰柔らかなようで、結局力づくでどうにかしようとする。同田貫正国は意外と細かい気遣いが出来るが見た目通り力任せなところがある。前田藤四郎は歌仙兼定に影響されたのか、力任せでもわりかしどうにかなると思っている節がある。五虎退も、意外にも「えいっ」などと言いながら最終的に力に頼ることがある。
 よって薬研藤四郎は、力以外の解決方法を探す役割を自らに課していた。
「よし、いっちょやってやるぜ。五虎退、小夜、木材をこうして支えておいてくれ」
「は、はい!」
「分かった」
 薬研藤四郎は金槌と釘を持った。目を輝かせている秋田藤四郎と、真剣に木材を見ていた前田藤四郎に声をかける。
「次、任せるからな。よく見とけよ?」
 空色の目をさらに輝かせ、秋田藤四郎は大きく頷いた。
「うん!」
 前田藤四郎は頼もしい真面目な返事をくれる。
「分かりました!」
 そしてようやく、踏み台作りが軌道に乗り始めた。
 短刀たちが木材を割らずに作業を進めるのを見て、歌仙兼定は同田貫正国に声をかける。
「僕たちは、おやつでも作ってこようか」
「あぁ、そうだな…」

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