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こんにちは。

体重増えてるかと思ったら増えてなかったー!!!
増えてる増えてると思って夜に食べるものすこーしだけ我慢したからかな!?



また楽しくて書きました(おい一次創作は)。

刀剣乱舞二次創作。

だって…やっと…長曽祢虎徹と浦島虎徹が来たんだもん…(連日。ストレス発散で999とか脇差レシピ梅札とか回したら来た)つい…。



ここ数日来てくださった方ありがとうございました!
また遊びに来てくださいね~!ヽ(´▽`)/



つづきから、刀剣乱舞二次創作。3200文字程度。

自本丸設定。
譲れないキャラ像がある方は読まないでください。

今回、歌仙兼定、同田貫正国は出ません。(歌仙は一度だけ名前が出る程度)
宗三左文字無双っぽいです。

南泉一文字、千子村正、浦島虎徹、長曽祢虎徹、蜂須賀虎徹の口調が迷子気味なので(出会って日が浅いため)、後々修正いれるかもしれません。
タイトルもまた変えるかもしれません。


ところで二刀開眼って、打刀の必殺値に依るのでしょうか。
南泉(必殺37)とはするけど村正(必殺40)とは一度もしない浦島くん。練度? 南泉は40台、村正は70台ですが。ええ。うん



虎徹の弟、左文字の兄
(宗三左文字・浦島虎徹・長曽祢虎徹・蜂須賀虎徹 + 千子村正、南泉一文字)歌仙兼定は露程度しか触れられません。



「とりゃとりゃっ!」
「ぶった切るニャ!」
 練度20の浦島虎徹と練度49の南泉一文字が、練度60だか70だか80だかの、刀装フル装備の江雪左文字を見事に倒した。初めて挑んだ演練でのこと。
浦島虎徹と南泉一文字が二刀開眼するのはこれで5回目だ。
「やったあ南泉さん!」
「おっしゃあ浦島!」
 すっかり仲の良いふた振りは、それぞれ、腕を上げ、腕を下げ、ハイタッチする。
相手の投石から浦島虎徹を庇った宗三左文字はそれを微笑んで見守っていた。ちなみに浦島虎徹とは既に一度二刀開眼している。

 部隊には浦島虎徹より少し早く顕現した長曽祢虎徹、それに蜂須賀虎徹もいる。

「気を落とすことはありまセン。ワタシもまだ、彼とはシていませんヨ」
 千子村正が虎徹の兄たち――主に蜂須賀虎徹――に油を注ぐ。
 蜂須賀虎徹はキッと千子村正を睨み、ギンッっと長曽祢虎徹を睨みつけた。
「別に浦島が誰と二刀開眼しても気にしない。だが、貴様よりは俺が先だ、贋作!」
 長曽祢虎徹は、「虎徹」の贋作であった。長曽祢を打ったのは清麿という名のある刀工。虎徹ではない。
一方、蜂須賀虎徹は真作、紛う事なき虎徹の作だ。浦島虎徹も然り。
「ああ、分かってる」
 長曽祢虎徹は蜂須賀虎徹からの喧嘩を買うことがほとんどない。自身が贋作であることはよく承知している。ただ、彼の元主は、最後まで彼が「虎徹」であると信じていた。
 蜂須賀虎徹の後ろ姿を見送る長曽祢虎徹に、千子村正がふむ、と不思議そうにする。
「なぜ彼はああもアナタに厳しいのデス?」
「贋作である俺が、まるで兄のように振舞うのだからな、当然だろう」
「ワタシはそんなこと気にしませんが。アナタたちには重要なことなのデスねえ」
「…ああ」
「言わせておけばいいのデス。ワタシを知るのはワタシだけ。アナタを知るのはアナタだけでショウ」
「そうかもしれん。だが、そういうわけにも、いかんのだ。俺たちにとってはな」
「難儀なことデスねえ」



「とりゃとりゃっ!」
「喰らいなさい」
 このふた振り、四回目の二刀開眼。戦いの後、自らも兄の立場である宗三左文字は尋ねた。
「浦島、なぜ兄君たちとは二刀開眼をしないのですか? 僕よりも息が合うでしょうに」
 だってさー、と浦島虎徹は少々頬を膨らませた。
「しようと思ったら、ぴりぴりしてるし…戦闘中だよ? 何回か頑張ってみたけど、全然気づいてくれないし…二刀開眼するつもりないんだって思っちゃうよ。だからもう、兄ちゃんたちが喧嘩やめるまで、俺からはやってあげないことにしたんだ」
 宗三左文字は、何も言えなくなった。虎徹の弟は、兄たちのことをよく見て察知している。思わず浦島虎徹の頭を撫でていた。
「わっ。宗三さん?」
 照れくさそうにしながらも振り払いはしない浦島虎徹。見上げると、青と緑のオッドアイがなんとも切なく浦島虎徹を見つめていた。
「不甲斐ない兄どもには、僕からひとつ言っておきましょう」
 宗三左文字…この儚げに見える刀でも怒ることがあるのだ、と、浦島虎徹は感じ取った。



「当然だよ。贋作とは違うんだ」
 長曽祢虎徹が来てから、その台詞の棘が鋭くなった気がした。蜂須賀虎徹が誉を取り、合戦場から帰還する。
 口も聞かずにそれぞれの部屋へ戻ろうとする蜂須賀虎徹と長曽祢虎徹を、宗三左文字が呼び止めた。
「蜂須賀」
「なんだい?」
「長曽祢」
「ん?」
「ちょっと面貸しなさい」
 虎徹ふた振りが空気を張り詰めさせる前に、宗三左文字が普段の彼からは想像出来ない台詞を吐いた。
 宗三左文字は笑顔だ。笑顔だが。笑っていない目元と黒いオーラに、蜂須賀虎徹と長曽祢虎徹は、ただこう返事をした。
「…はい」



「貴方たちがいがみ合うのは勝手ですがね。弟の前でその態度はいかがなものでしょうか」
「この贋作は俺たちの兄などでは」
「だまらっしゃい。浦島にとっては兄なのですよ」
 咄嗟に噛み付いた蜂須賀虎徹の言葉は途中で潰された。ついに宗三の笑顔が消える。
 左文字三兄弟の部屋に、虎徹の兄ふた振りは正座していた。そのふた振りの前に宗三も正座して、切り殺さんばかりの視線を向けている。今にも真剣必殺状態になるのではないかという迫力だ。江雪左文字と小夜左文字は遠征中だ。
「兄としての恥を知りなさい。”二刀開眼は俺のほうが先だ”? 浦島が何度、貴方たちにタイミングを合わせようとしていたか知っているのですか? 平時にも、戦闘中ですら、無駄に空気を緊張させて。浦島は敏感にそれを察知していましたよ。
 こんなことを、貴方たちにではなく僕に、言うのですよ。貴方たちに言えないから、貴方たちが息を合わせてくれないから、貴方たちが目の前でいがみ合うから、浦島は心を痛めているのですよ」
 蜂須賀虎徹はわずかに顔を伏せた。根が真面目で素直なこの刀。痛ましいくらい真っ直ぐ受け止めた蜂須賀虎徹の様子に、宗三左文字の怒りがすっと冷めていった。それなりに長い付き合いだ、多少なりとも心中察する。
 長曽祢虎徹も神妙な面持ちだ。恐らくこちらも、真っ直ぐに受け止めたことだろう。
 はあ、と宗三左文字はため息をつく。先ほどまでに比べればすっかり柔らかな態度で窘めた。
「浦島のことを誰よりも思っているのは貴方たちのはずでしょう? ならばせめて弟の前では、自分の心にあるものよりも、弟の心を思い、目を向けてやりなさい。…それによって、きっと、浦島だけではなく、貴方たち自身の心だって、救われるはずです」
 しん、とした左文字部屋。沈黙を破ったのは長曽祢虎徹だった。
「そうだな…。宗三、お前にも気を遣わせてしまったな。すまん」
「僕への謝罪は結構です」
「ああ…わかった」
 宗三左文字は蜂須賀虎徹に目を向けた。沈痛な面持ちで俯いていた蜂須賀虎徹は、ふと目を閉じた。瞼の裏に何を見ているのか、想像に難くない。
「浦島…」
 蜂須賀虎徹は顔を上げて宗三左文字をまっすぐに見た。
「宗三。ありがとう。すまなかった。俺も態度を改める」
 だがな、と蜂須賀虎徹は長曽祢虎徹を睨んで念を押した。
「貴様を認めたわけではない。勘違いするなよ。浦島のために、態度を改めるだけだ。貴様のためではない」
「ああ、分かっている」
 長曽祢虎徹はただただ受け止める。
 もはや意地だな、と、宗三左文字は小さくため息をついた。このふた振りのこの関係は、宗三左文字や他の刀がなんと言おうとも、一朝一夕にはどうにもならない。それこそ浦島虎徹くらいにしか、動かせるものではないのだろう。
「さて、戦装束を解かなければ。夕食の席にあまり遅れると歌仙を怒らせますよ」
 いつもよりは穏やか(に見える)虎徹ふた振りを部屋へ帰らせた後も、宗三左文字はがらんとした部屋でじっと座っていた。
 ふと不思議に思ったのだ。いつからこうして、兄として、だの、弟の心、だのと、説教出来るようになったのかと。せめて弟の前では、自分の心よりも、と。それにより救われるはずだと言い切った自分が、不思議だった。
(江雪兄様…お小夜…まだ帰ってきませんかねえ…)
 今日は三振りで戦装束を解いて、夕食の席へ向かいたい。そんな気分だった。



「とりゃとりゃっ!」
「ぶった切るニャ!」
 南泉一文字とハイタッチ。
「とりゃとりゃっ!」
「喰らいなさい」
 宗三左文字と笑い合う。
 そして浦島虎徹は、蜂須賀虎徹と長曽祢虎徹のところへ喜々として報告へ行く。
「兄ちゃんたち! 見てた!? 誉取ったぜ!」
「ああ、見ていたぞ。よくやったな、浦島」
 長曽祢虎徹が褒め、
「流石だ、浦島! 顕現したばかりなのに、もうすっかり一人前だな」
 蜂須賀虎徹が眩しそうに浦島虎徹を見つめる。
 それから浦島虎徹は、そっと宗三左文字のところへやってきて笑いかけた。
「宗三さん、ありがとう!」
「何のことです?」
「ひとつ言ってくれたんだろ? 兄ちゃんたち、ぴりぴりすることが少なくなったんだ!」
 へへ、と浦島虎徹が嬉しそうに笑うので、宗三左文字も釣られて笑った。
 それからふと、思いついて尋ねる。
「そういえば…浦島、やはり兄君たちとは二刀開眼していないそうですが。まだ何か気になることがあるのですか?」
「あ。そうだなー。ピリピリはしてないんだけど、なんかタイミング合わなくてさー。南泉さんとか宗三さんとは合わせやすいんだけどなあ」
 浦島虎徹は、なんでかなあ、と首をかしげた。
「ああ…なるほど」
「え?」
「いえいえ。きっとそのうち、タイミングが合うようになりますよ」
「そうかな? へへっ」
 浦島虎徹に笑い返し、宗三左文字はちらりと虎徹の兄ふた振りに視線を送る。励みなさい、と、心の内で呟いた。

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