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こんばんは。
◆リーフとウェイン(2)はつづきから。ただ、エナ外伝のⅣの2頁目以降を読後推奨です。
が、ネタバレ気にしない・突然「えっ」みたいな話が出てきても付いていける なら、どうぞいつでもお読みください。


なんだかんだで
つい
更新しましたが

ねむすぎる…ので、

サーチ等での更新報告は、明日、20日にいたします…。
すみません。



今日も来てくださった方、ありがとうございました!
また遊びに来てくださいねえ~
おやすみなさい。(=´ω`)ノ

*忘れてた。つづきから、もうアップしちゃって良かったはず。

◆リーフとウェイン(2)



「お、生きてたか」
「まあね。…1年以内に死ぬけど」
 ギルドの掲示板前で、またも偶然に再会した。
 僕の言葉にウェインは一瞬だけ黙りこくった。
「呪いか」
「うん」
 さすが、悪魔と戦う魔法使い。察しがいい。
「そうか。残念だな」
 何も気を使わない素っ気ない言葉で、僕もとても気楽だった。
「これ行こうと思うけど、僕と組むか?」
 依頼書のひとつを示す。ウェインはそれを目で追った。
「あぁ、そっちか。こっちのは? いっそふたつとも俺らで消化するか」
 ウェインの提案に僕はにやっと笑った。
「いいね。でも行く前に話しときたいんだけど。あんたにも危険が及ぶかも知れないからさ」
「は? そういうのは御免だな。何に追われてんだよ」
 あんなに察しがいいのに、どうしてここで察しないんだろう。
「追われてはいない。多分。ただ、僕はいつ死ぬか、いつどうなるか分からないんだ。病魔呪いだと思うんだけど。あんた分かる?」
 病魔、とウェインの唇が動いた。
「…そっちか。そういう感じか…。情報少なすぎて分からん。とりあえずそれだけ聞いて、組むとして、俺から言っとくことはひとつだ。何かあっても見捨てるから恨むなよ」
「僕もそのことを言おうと思ってた。今さらだけど」
 お互い信頼して背中をあずけられるが、お互い見捨て合える、そういう信頼関係だった。

「病魔呪いか…。大層なやつとやり合ったな」
「うん、『月』が動く程度にはでかいやつと」
「ほお。倒したんだろうな」
「いや、あと一歩だった」
「何やってんだよ」
「大ダメージはいったんだけどさ」
「負けではないやつか」
「うん、そういうやつ」
 ただ、付け加える。
「わりと、満足はしてるんだよ」
「ふざけるな嘘つけ、今に見てろその発言はひっくり返るぞ」
 ウェインが少しだけ感情的になった。いつもなら「ふざけるな」は言わなかっただろうと思う。
 ここでいらっとしてしまったのは、思っているほどには自分に余裕がなかったからだろうか。
「…なんで人がうまいことやろうとしてるのを、ひっくり返しにかかってくるかなああんたは」
 あのさ、とさらに。
「そりゃあいつを倒せてないことには、満足なんかするわけないだろ。だからずっと戦ってるんだ。でも今、僕にとって最も重要なことは、そこじゃない。もっと根本的なことなんだ。戦い続ける理由だ。
 あんたはどうして戦ってる? 別に言葉にしなくていい。だけど戦うこと自体が、やつらを倒すこと自体が、僕の目的じゃあないんだ。その先にあるものが僕の戦う理由だ。きっとあんたもそうだろ」
 ウェインはにこりともせず、いつもの気だるげな表情――彼にとっての真顔で、はあ、と息をついた。
「分かった分かった。すまん。っていうか、踏み込みすぎたわ。満足なら、なんでもいいや。そんで、戦うことについては、まだまだやる気なんだろ? 俺にはそれで十分だ。今度もよろしく頼むぞリーフ」

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3月31日です。
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