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26日ふたつめ。小話のみです。

…ためしに載せてみましたが、ちょっとやっぱり、REAの進行具合もまだまだですし、
意味分からない感じかもしれないです。
全部知ってて読むことしか出来ないのでなんとも…。
いつの間にか消してるかもしれません。




◆ラーカスの小話(1) プロローグ的なもの

「あなたの大事なものを失くしていかないで」
 そう言った妻の名はフィアーナ。ダークエルフ族だ。歴史を考えると偏見をもってしまうこともあるだろう。だがあいつは違う。あいつは――いや、種族で括ることは出来ない。
 俺より早く死ぬことは分かっていた。”戦いの中に身を置く冒険者”の俺よりも。

「お前は未来を変えないまでも、視えた未来を意識して動くことがあるだろう? そうとしか思えないことがある」
 親友の名はルイス。こいつぁとんだクソガキだ。無茶苦茶しやがる。確実で、希に、乱数的に、一場面が具体的に視える俺と違って、予知に満たない”予感”の力、ディル族の力があった。しかもこいつのその予感はよく当たった――”それ”が”ディル族の血のための予感である”と、自覚することが上手かった、ということだろうか。特別な力はないはずだが、ともかく、そいつの息子も普通ではない魔力だった。

「魔法は好きだよ。…父さんたちが教えてくれたことだから」
 親友の息子はレン。こいつは…多分、俺の息子にとってとても重要な存在になる。それに親友の息子だ。最初はそのふたつだった。ルイスの次に育ての父だと、俺が自負する程度に、いつの間にか個人的な気持ちも向いた。しかしこいつの自信の無さは、どうにかならねえのか。どうしてあの親父でこの息子なんだろうか。ルイスも本当はこんな感じの内面があんのか?

「クソ親父! 帰ってくんなーっ!」
 俺たちの息子は、エナ。こいつもとんだクソガキだ。可愛げのない。だが、不思議なことに、いや、ほかの人と同じように、こいつも成長し、大人になっていく。会話出来なかったあのチビが、なまじ冒険者やってねえ。


 こういうのを、愛情とか友情とか呼ぶのかどうか、俺は知らねえが、多分、そうなんじゃねえの。なあ、フィアーナよ。

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