拍手のお返事もこちら(カテゴリー:お返事)。創作関連を見たい場合はカテゴリーを選択して頂くと見やすいと思います。
「原作無関係二次創作」「小話(暫定)」については固定記事(緑文字で書いてある一番上の記事)をご参照ください。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
つづき? というか…。
ただの、関連? というか…。
引き続き、刀剣乱舞二次創作です。
イベント「聚落第」やってない人にとってはネタバレ? になるかもしれません。…ならないか…?(どっちや) イベント内容には…触れてないから、ならないかな?
公式が言ってるからいいですよね。新刀剣男士「山姥切長義」出てきます。
今回は歌仙も同田貫も出てきません。兄者無双。
◆ それ に相応しく~おまけ:散歩兄者と鬱屈長義
(長義、髭切、膝丸)
ただの、関連? というか…。
引き続き、刀剣乱舞二次創作です。
イベント「聚落第」やってない人にとってはネタバレ? になるかもしれません。…ならないか…?(どっちや) イベント内容には…触れてないから、ならないかな?
公式が言ってるからいいですよね。新刀剣男士「山姥切長義」出てきます。
今回は歌仙も同田貫も出てきません。兄者無双。
◆ それ に相応しく~おまけ:散歩兄者と鬱屈長義
(長義、髭切、膝丸)
「おや、山姥切くん」
山姥切、と山姥切長義を呼ぶのは、山姥切国広と、この…なんと言ったか。兄者、だ。
「やあ、君はたしか…兄弟刀の兄のほうだな」
「そうそう」
にこにこしながら兄者は名乗らない。なぜだ。
噂は色々聴いてるよ、と兄者。
「僕は、名前なんてどうでもいいんだけど、でも君には、山姥切という名前と物語がとても重要なものだったんだね」
「…だから?」
喧嘩を売られているのだろうか――あまり楽しくない気持ちで歩いていたので、そう感じた。にこやかな仮面で応じると、兄者は、なんのつもりか、いいこいいこと頭を撫でてきた――違った。喧嘩なんて売られていない。
なんというか、それは、暖かくて優しかったので、不快ではなかった。
「大丈夫大丈夫。僕たちは君こそが山姥切だって知っているし、山姥切が写しだってことも知っているよ。ちょうぎくんは、もう、一緒に主に仕えている刀なんだからね、これから山姥どころか、検非違使も歴史修正主義者もブラック男士も、思いもよらない妖しも、斬って斬って斬りまくればいいんだよ。
あ、そうしたら、名前がいっぱいになるかもねえ。その中から、主に呼ばれたい名前を選んでしまえばいいんじゃない? それが君の誇りになるよ」
喧嘩を売っているのでなければ、悪意の欠片もないことが分かって、振り払うも何も出来なかった。
兄者ぁー! と呼ぶ声がした。弟のほうが見えるまえに、山姥切長義は、何気なく、兄者の手から逃れた。
息を切らしてやってきた弟のほう。本当に心配して探し回っていた様子だ。
「兄者、どこへ行っていたんだ」
「どこって、茶菓子を取りに行くって言ったじゃないか。心配しすぎだよ、えーっと…」
「膝丸だ、兄者」
「うん。それでね、ちょうぎくんと話していたんだよ。せっかくだから、ちょうぎくんも一緒にお茶をどうだい?」
兄者に言われると、それもいいな、と思えてきた。
「いいのかな?」
「うん、もちろん。ね? …えーっと」
「膝丸だ、兄者。それは良いな。それは、良いんだが、兄者。そろそろ厨の場所と俺たちの部屋を覚えてくれ…俺はいつ兄者がうっかり本丸から出てしまうか心配で…」
「待て、名前については覚えなくていいのか」
山姥切長義は思わず突っ込んだ。膝丸は、ああ、と。
「もういい。そんなことより、兄者の身が大事だ」
もういいのか。
「この流れで聞くのもなんだが…兄のほうは、何と呼べばいいのかな?」
えっと、と兄者は考える。
「僕は、膝丸だったかな?」
「髭切だ、兄者。膝丸は、俺だ」
なんだろうこのコント兄弟は。
とりあえず、嫌いではなかった。
それで、と山姥切長義。
「見たところ、髭切は茶菓子を持っていないようだが」
「厨に着く前に、ちょうぎくんに会ったからね。これから行くんだよ」
ぽわぽわにこにこと応える髭切。膝丸が頭を抱えていた。一体、どれだけの時間厨にたどり着かずに徘徊していたのだろう。膝丸に提案する。
「髭切には付き添いが必要ではないかな?」
「すまない。自信満々だったので、油断した…」
まあまあ、と渦中の髭切が諌める。
「減るもんじゃあるまいし」
「兄者、俺の心がすり減ってる」
「おや、それは大変だ。甘いものを食べたら治るかい?」
ふふっ、と山姥切長義は笑う。
「先日、次郎太刀に貰った酒がある。熱燗で一杯どうかな?」
おお、と兄弟が目を輝かせた。酒好きなようだ。
別にお礼というわけではないが、この兄弟が喜べばいいと思った。
ようやく三振、厨へ歩き出す。
源氏兄弟の部屋から厨へ行く廊下と、三振が出会った場所とは、真逆の方向だった。
◆きっと大丈夫。
(源氏兄弟は書いていて楽しいですねえ)
PR
この記事にコメントする
最新記事
カテゴリー
カレンダー
P R