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リアル友人がミリしらしてくれました。
日常系になっております。
うっかり1話も書きました。1話は、フィオリエ、クレィニァ、ニオ(一応ニオ)です。
結構長いので、早速つづきから、どうぞ。
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今日も来てくださった方、ありがとうございました!
また遊びに来てくださいね~ヽ(´∀`*)ノ
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「優しい目をしたフリーター」だけ、最初、ラインで送られてきました(笑) そっからこうなりました。
サリナ以降が全員普通←← やぱりセルヴァとオルトとクレィニァはわりと謎枠になりますね(笑) そして、生業、とは(混乱)
明記されてない情報として、リュウヤはサリナの兄貴で、
タケルの彼女はサユで、
あと多分どっかでシュライン(鳩)とリューノン(猫)が登場します。外伝か、それか1話まるまる使って、鳩猫バトルwithザナ・ドゥ(若干ハトの人、しめじ)をやりたい。
日常系です。ただの背景に、ミリしらにいなかった人物が出てきたりします。
ネコ・ナンの本名は…後で書いたほうが面白いかな?(笑)
レンの「リョウコ」がすげー似合うんですが(笑)
解答ありがとーございました~!ヽ(´∀`*)ノ
ここから、さっき書き上げて、無修正(見直しなし)の第一話です。(おい)
リュウヤ(28歳フィオリエ)一人称で、若干下ネタちっくなのが入りますすみません。銀魂読めるなら普通に読めるはず(銀魂よりレベルはとても低い&オープンではない下ネタ)。
最後の納め方をもっとどうにかしたかったけどとりあえずアップ~。
あと、名前間違いはナチュラルに私のミスでしたがネタにしました。
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第一話 「一目惚れしめじ」byリュウヤ
最近商店街の近くに出来たスーパーにも慣れてきた。うちのカフェの買い出しも、飯の買い出しも、ぐっと楽になった。これまで商店街の店では扱ってなかったものが手に入る。妹は他の店の売り上げを憂慮しているようだが、時代は変わる。合わせて変わらねば消えていくのは自然なことだ。まぁうちのカフェは、カフェだし常連がいるし、今のところなんともないし、店長になった妹もなんか頑張って考えてるみたいだし、大丈夫そうだ。ダメならダメでその時。
公園を横切る。これが一番近い。午前10時には通称”ハトの人”が鳩に餌をやっているのだが、まだ9時。スーパーに向かうときも誰もいなかった。鳩少々と野良猫くらいか。このへんは割と猫多い。猫アレルギーの俺は、擦り寄ってくる猫から全力で逃げる。
帰りは人がいた。一目見れば分かる。その全身赤、という外見。噂通りなんだな、と初めて見るその後ろ姿を思わずまじまじと見てしまった。
その人は、猫屋敷の主。名前は知らない。猫いっぱいの中で生活できるなんて、羨ましい。アレルギーがなければ、別に猫が嫌いってわけじゃないんだ。
しっかし綺麗な赤毛…というか本当に赤い。朱色?
その人はふっと振り返った。
目が合った…瞬間、俺の心臓が跳ね上がった。
端正な…いや美麗な? 背がそこそこ高いせいで男性なんだか女性なんだかいまいちあれだが多分女性だ。女性であってくれ。ともかく、きりっと整った顔立ち。瞳も朱。どことなく猛禽類を連想する。彼女は棒立ちして見つめている俺からふっと視線を外して足元のほうを見た。彼女の足元で、猫が…多分スーパー行く時に居たやつと同じ猫が、彼女に応じる様にふっと顔を上げた。なんというか、ふてぶてしい…いや、なんか違う。その猫には、「威厳のある」という形容詞のほうがなぜかしっくりくる。彼女と並んでいるせいだろうか。ふたり(ひとりと一匹)揃って朱雀と竜にでも変身し始めそうだ…俺のゲーム脳がオート妄想する。
そんな下らんことを妄想している間に、彼女と猫が俺に近づいてきた。なんだなんだ!? 電話番号…あ、ライン交換…いや、この人ラインとかしてなさそうだな、電話番号…。
「君、この者を知っているか?」
すっげえ艶っぽい声!!!朱色のその人…ええい、朱雀さんでいいや。朱雀さんは近くで見ると肌白いしきれいだしまつげ長いし唇すげー色っぽい…いやいやいやいやいや何考えてるんだ。
さらにどっきんどっきんしながら俺は、ようやく質問を考えた。
「ええと、この者…えっ?」
俺と、朱雀さん以外には、例の猫しかいない。そうだ、朱雀さんは猫屋敷の主。猫に「この者」っていうのも頷ける。頷く。
「あっ。彼のことですか!?」
踏み込んで、猫を彼と言ってみる。っていうか彼女だったらどうしよう。
冷静であまり表情の変わらなさそうな朱雀さんが、ほう、と微かに驚き、口元を緩めた。よし、嬉しそう!
「私は今日初めて会ったのだが、何か知っているか?」
朱雀さん、猫もいいけど俺のこともきいて! …ここで自分の名前を名乗るのは簡単だが、それをすれば朱雀さんの心は飛んでいく鳩のようにどこかへ行ってしまうだろう。俺も伊達に28年生きてないぜ。
ところで俺は、こいつ(猫)のことを何も知らない。
「あー、えーっと、俺も詳しくはないんですけど…」
防護策を張っておく。猫と目が合う。こいつ、なんて綺麗な紫の目してやがるんだ。実は人なんじゃないか? 真実の鏡で真の姿を現すんじゃないか? って、いやいやいや、そんな妄想してる場合じゃない。
さてどうする。嘘だと後々良くないが、俺はこいつのことを何も知らない。ふと、スーパーの袋の中身が目に入った。食パン。とうふ。しめじ。ぶれんでぃスティック(家用!)。たまねぎ。ツナ缶。
「…しめじ」
「しめじ」
俺の言った「しめじ」を朱雀さんは繰り返した。もっと違う言葉にしとけば、…っじゃないだろ俺ーーー!!!!
「…って呼ばれてるの見たことありますよ!」
にこやかに俺は言った。
「ほう。しめじ。そう呼ばれているのか?」
朱雀さんはしめじ(仮)に語りかけた。やべーって、猫と会話出来る人だったらやべーって、バレるって!
「そう! しめじ、って呼ばれてたよな? 俺通りかかっただけだけど、な? しめじ? そうだ、ツナ食うかー?」
俺は屈んでしめじ(仮)に擦り寄ってツナ缶を取り出した。胡散臭そうというか、呆れたような目で俺を見ながら若干避けるしめじ(仮)。構わん避けてくれ、少しなら大丈夫だろうし背に腹は変えられん、と近寄ったが、どうぞ避けてくれ。
「君、ツナ缶はよくない」
朱雀さんがやんわりと言った。怒っている風ではない。猫に詳しくない人に教える、という感じだ。
「油分が多すぎる。少量ならかまわないそうだが、私は勧めない。しめじの健康を考えて、もしやるのなら、猫専用の食べ物をやってくれ」
屈んだまま、俺は朱雀さんを見上げた。少し呆れながらも小さく微笑んで教えてくれるそのお姿、女神なり。
「しかし、狩りがうまいのだろうな。しめじは大丈夫そうだ。どこから来たか知らないが、このあたりの者と縄張り争いになることもあろう。強い者もいる。争いは貴方たちの世界の決まり事なのだろう。私はその世界の外の者だが、貴方たちが好きだ。怪我をしたならば手当くらいはさせてくれ。しめじ」
もう完全にしめじになってしまった。悪いな、しめじ。しめじっぽい色してるんだから甘んじて受け入れてくれ。
いい笑顔でしめじに笑いかけて、朱雀さんは俺に軽く挨拶する。
「ではな、ありがとう。ああ、ツナ缶はやめるように、お願いする。同じく人用の牛乳も良くないから、注意してくれ」
「へええ、そうなんですね。分かりました。それであの、俺は鈴川リュウヤっていいます。朱ざ…あなたのお名前は? またお会いしたときになんて呼べばいいかなと」
私は、と、背を向けかけた朱雀さんは振り返る。やべー、斜め45度じゃなくても美人だったけど、さらに美人。
「ネコ・ナン」
「ネ…えっ?」
「いつからかそう呼ばれている」
「えっ?」
それは、ねこさん、を聞き間違えたとか、ねこちゃん、とか、ねこまん、とかを聞き間違えたとか、そういうアレじゃなくて? っていうか本名は? ま、いいや仕方ない、世界観を合わせるしかない。
「ネコ・ナンさん?」
「さん、などと付けなくてよい。鈴川リョウヤ」
うおーーーー呼ばれたけど微妙に間違ってるー! 口調が変わってるからフルネーム呼びも予想外ではなかったが、本当にいきなりフルネーム呼びか! 微妙に間違ってるけど言いにくい!
「ではな」
ネコ・ナンは朱色の長髪をなびかせて、颯爽と公園を立ち去った。
続いて去ろうとしていたしめじに、俺は呼びかけた。
「しめじ、悪いな。でもありがとう。生魚は、やってもいいのかな…アジくらいやろうか」
人ならため息ついてるんじゃないかという目つきで、しめじは俺を見る。
「おまえキューピッドだよしめじ。天使。愛の天使」
ぼやっとネコ・ナンの去ったあとを見ていた俺に、何を思ったかしめじが突進してきた。ぞわっとして俺は飛びのき、駆け出す。
「のわーっ! やめろしめじ! 俺アレルギーだから! ごめんってー!」